こんにちは。
スタジオアラジン店長の田村です。
先日、SIGMA 50mm F1.4 DG HSMを使う機会がありました。
ちなみに、個人的には、Canon EF 50mm F1.8 Ⅱを使ってまして、
絞りが1.8と1.4がどう違うか?を体感できました。
フルサイズのカメラで使えば、
50mmという焦点距離は、人間の視野とほぼ同じで
見た目と、ファインファーでのぞいた景色がほぼ同じですから、
イメージ通り、見たとおり、撮れるんですね。
(今回は、Canon EOS 5D mk3での使用例です。)
というわけで、実は上の写真も、
とっても近づいて撮ってるわけです。
F1.4というのは、ピントが合っていない部分がひじょーにボケる。
例えば、次の写真は目にピントを合わせてありますが、
鼻の頭とかはもう、ボケているわけです。
そんなわけですから、ともすればピンボケ写真を量産してしまいますので、
ピン合わせには十分な注意が必要です。
もちろん、背景を含めて、申し分のないボケ味です。
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SS1/200 F1.4 ISO100 | SS1/200 F1.4 ISO100 |
背景の街灯の玉ボケも
美しく表現されていると思います。
次に紹介するのはスナップで、場所は高松の北浜アリーです。
同じ場所で、ピントを合わせる場所だけ変えてみました。
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SS1/2000 F1.4 ISO100 -0.7EV | SS1/3200 F1.4 ISO100 -0.7EV |
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、
窓の奥の電球にピントを合わせてあります。
ボケの差が分かりますか?
視野と同じ焦点距離ですので、スナップにももってこいです。
構図を決めるために、ズームに頼ることなく、自分の足で位置を決めます。
ちょっと絞った写真と見比べてみましょう。
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SS1/4000 F1.4 ISO100 | SS1/1000 F2.8 ISO100 |
F1.4ですと、この距離でさえ、花の一部がぼけましたので、
絞って撮影してみました。
今度は、焦点距離の比較…
SIGMA 35mm F1.4 DG HSMも持ち合わせていましたので、
50mmと35mmの違いです。
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焦点距離35mm SS1/3200 F1.4 ISO100 | 焦点距離50mm SS1/4000 F1.4 ISO100 -0.3EV |
15mmの差はこれぐらいの感じです。
この差をどう思うか?本当にわずかな差のように思いますが…。
個人的には、ポートレートは50mm、
風景などは35mmの方が使いやすく感じました。
というわけで。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSMは「ぼかしたい!」という人にとってもお勧めです(笑
もちろん、純正より安価…というのも重要なポイント。
ただ、重要なのは、ただぼかしたらいい…というわけではないこと。
一般には、レンズの性能は2絞りぐらい絞った時がいい、なんて言われます。
上のお花の例では、2絞りどころか、もっと絞ったわけですが、
「どこまでを写し込みたいか?」を考えて絞り値を決めるのがいいと思います。
上を見ればきりがないのがレンズ。
自分の撮りたい写真に合わせて、ベストな1本を見つけたいですね。
今回は、SIGMA 50mm F1.4 DG HSMの作例のご紹介でした。
/スタジオアラジン店長 田村